西表島の概要 ※平成21年8月時点での情報です。
南日本地図(九州〜沖縄〜八重山) 西表島は沖縄本島から400km南西にある八重山諸島のひとつで、台湾からはわずか200kmに位置する。
ちなみに東京からの距離は2100km。
気候は亜熱帯に属し年平均気温は23℃前後。
夏のジャングルは湿度90%を超えることもあり、蒸し風呂状態。
12月までセミが鳴き、蚊にいたっては一年中飛び回っている。
ただし冬(1〜2月)は強い季節風の影響で体感温度は低く、意外と肌寒い。年に数日、11〜2℃まで下がることもあるが、そういう時は川や浅瀬の魚が寒さで仮死状態になり浮かんでくることも。
台風は夏場に頻繁に来襲する。そのため最近の家屋はスラブ屋と呼ばれるコンクリート製が多い。最近では2006年9月の13号台風は最大瞬間風速の記録を30年ぶりに更新し、島の生活と自然に甚大な被害を与えた。
※追記 2007年9月の台風でも観測史上2番目の最大瞬間風速を記録した。
    温暖化による台風の強力化が心配される。
八重山諸島地図

八重山諸島地図 石垣島〜西表島〜与那国島

西表島は行政上は竹富島・小浜島などともに竹富町に属している。
島の周囲は約130km、沖縄県内では本島についで2番目の大きさ。
しかし、人口はわずか2,300人ほど。※平成21年1月時点 竹富町人口動態表参考
ただし、この人口は住民票があるものだけなのでキビ刈りのアルバイトや民宿ヘルパーなど期間限定で滞在・居住するものを含めると、さらに数百人の単位で増えることも考えられる。
西表島への公共の交通機関は船のみ。石垣島から定期船に乗って渡ってくることになる。
定期船は島の西部地区の上原港と東部地区の大原港にそれぞれ出ているが、西部地区の上原港は冬場は海がしけて欠航することが多い。
西表島全体図
西表島地図
西表島の道路は豊原の先から北周りに白浜までしか通っていない。白浜から先へは船でしか行くことは出来ない。島の大部分が山で、平地は少なくほとんどの住民は集落ごとに集まって暮らしている。
島は東部地区と西部地区に分かれ、集落は東部地区に豊原・大原・大富・古見・美原、西部地区は船浦・上原・中野・住吉・浦内・干立・祖納・白浜・船浮がある。このうち上原と大原の港へ石垣からの定期船が入り、西表島の玄関口となっている。
上原は過去にマラリアで廃村となったが、現在では観光の中心拠点として栄えている。
住吉・大原・大富・豊原は戦後の入植で出来た集落で、パインやマンゴー・サトウキビ農家が多い。
西表島は終戦前まで炭鉱で栄えた。戦後間もなく炭鉱はすべて閉鎖されたが、炭鉱町であった中野・白浜は今も集落が残り、当時の鉱夫やその子孫が今も残る。。
干立・祖納・船浮は古くから続く集落で、最も古い祖納は少なくとも14世紀ごろから続いている。
古見も古い集落だがマラリアによる廃村を経験している。
干立・祖納は伝統的な産業である稲作を続けている農家も少なくない。
網取・崎山・鹿川・浦内川流域・内離島にも集落はあったが現在は廃村となっている。

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